前回は、
痛い!臭い?嫌な客の対処テクニック!風俗で働く良いこと悪いことという話をしました。ところで、タレント活動はなぜしているのでしょうか?顔出しをする理由、身バレ親バレは怖くないのか?について聞いてきました。
顔出しタレント活動をする理由
ーー風俗にノリで行ってみたら、楽しくて、好奇心が刺激されて、お金も手に入って!そして、5年前からはタレントとしても活動しているわけですけど、風俗しながらタレントをするということは、やはり何か伝えたいこととかあるのですか?
【山村茜】そうですね。なんとなく風俗を10年ちょこっとやらせてもらった時のことです。「写メ日記」っていう女の子のブログを書かせていただく中で、結構写真を撮るんですよ。でも、その写真はブログに載せるだけで終わっちゃうし、Twitterでもしてみようかなって思って始めたんですよね。もちろん最初なんて来てくれたお客さんがお情けでフォローしてくれるだけで、フォロワー20人ぐらいしかいなくって。でも、1ヶ月くらいやって1000人、2000人くらいまで、ちょこちょこ増えて、そんな時に「こういったお仕事あるんですけど」って企業さんからお仕事の案件いただくようになったんです。
「風俗嬢って、こういった企業さんの案件のお仕事やっちゃって良かったんだ!」てことに急に気がついたんです。「そっか。そうだよね。やっちゃいけないことはないよね。」って思って、あれ?でも私、今10年やってやっと気がつけたけど、もしかしてみんなも気がついてないんじゃない?って思ったんです。周りを改めて意識して見るようにして、そしたら、結構女の子は仕事を隠してたりとか、もっとひどい感じだと「どうせ私風俗嬢だし」っていうマイナスの言葉で自分の仕事を語っている子達が多かったんです。男性スタッフさんも「所詮俺なんか風俗の従業員だしさ」とか悲しいワードが目立っていて。「そんな悲しい仕事じゃないよ!」「結構楽しんでるし私は!」「やっぱりみんな気がついてないんじゃない?この仕事がもっといろんなことやっちゃって良かったことを!」って思ったんですよね。
それで、じゃあ一人前に出ようとりあえずと。もうちょっとルックスが良くて、若くて、色々条件が揃った子が出たら1番良かったんですけど、探すのもちょっと面倒くさかったんで「手っ取り早く私がやってしまおう!」みたいな。それで初めて「私は現役風俗嬢タレントです」って言いながらこの活動をさせていただいたんです。そうすることでいろんな女の子が「こういうことやっちゃって良かったんだ!」「じゃあ私もこういうことやろう!」ってなったら良いなって。AV女優さんとか所属しているアイドルチームに入られる風俗嬢さんとか最近増えましたね。
ーー確かに増えましたよね。
【山村茜】それは、別に自分のおかげだなんて思ってないんですけど、でも、何かどこかで、周り巡ってきっかけになってたのかな?と思ってます。少なくとも5年前は誰もいなかったので。
ーーなるほど。
【山村茜】風俗嬢のYoutuberさんとかいろんな方が表に出るようになって、そういったことで発信できる子たちが発信してくことによって、社会の意識の底上げ?すごい偉そうなこと言ってるんですけど、少しでも変わるといいなって。やっぱり「どうせ私風俗嬢なんだし」って思ってるその背景には、そう思わせてしまう社会だったなと。
ーー間違いないですね!
【山村茜】そうなんですよね。だったら、そこが変わることが1番の目標であり、目的なのかなと思ってるんですよね。もちろん、そんな私が1人で何かやったことでは変わらないですけど。
ーーいや、1人から変わっていくんですよ!
【山村茜】なんかそうだといいなって。私が1人でやって「いやこれやって良かったんだ」「風俗嬢ってVシネマ出ちゃって良かったんだ」「民放テレビ出ちゃって良かったんだ」みたいな。
ーーNHKにも出ちゃってますからね。笑
【山村茜】そうなんですよね。そういうなんていうか、地上波出させていただいたりとか、いろんな経験をさせたいただく中で「やっちゃって良かった」の前例をどんどん増やして。それもまた他のもっと若かったりする、元気でバイタリティのある女の子達が少しでも出てきてくれて、どんどんどんどん「やっちゃって良かった」の輪が広がると変わっていくんじゃないかなって。やりたい子、できる子だけでやればいいと思うんですけどね。ひっそりこっそり他の仕事の掛け持ちで、少しお小遣いを増やしたいっていう気持ちで働いている子もいると思うから、その人たちがわざわざ表に出る必要はないんだけど、楽しくやって出れる子は別に出ちゃってもいいんじゃないかな。それで変わっていけるんじゃないかな?って。
ーーちょうど今コロナ禍とかでお金関係、いろんな仕事が大変だって中で、風俗は色々と厳しいというような感じのイメージがありますけど、変えてく可能性もありますもんね。変えてく可能性があるというか変えるためにやってるのか。
【山村茜】今実際この業界、みなさん特に男性が、ステイホームでお家でお仕事される方が増えてしまって、なかなか外に出るきっかけがないと、例えば会社帰りに寄ってたのが寄りにくくなってしまった。出張で利用してくれていた方は出張が無くなってしまった。いろんな理由があると思うんですけど、お客さんが少ないです。
このお仕事の子たち「なんか病気かも」「コロナかも」っていうよくない思い込みを持ってたりするんですけど、それってやっぱり私たちの業界のことを知らなかったりする。もうちょっといろんな底上げができたら、きっともっと変わってくるんじゃないかなと思ってます。頑張ります!
ーー僕もAVやってましたけど、性病なんて一般人の方が持ってますもんね。みんな検査しないから気がついていないだけ。実はそんな比率変わんないから気づくのが早い風俗の方がサクッと治る。とかね。お金関係だって、実はちゃんとしてる人も多い。そもそも仕事として認められているんだから。仕事なんだよ。
【山村茜】そう!お仕事です、これが。
ーーなるほど。それが伝えていきたいこと、伝えたいこと。
【山村茜】顔出しして、こんな風に話して、テレビにも出て、ありがたいことにこのインタビューもね。これからそういうのを変えていって、そういう業界に興味ある人のための動画。今この動画を観てくださった方の中にも「え!そんなこと言っちゃって良かったの?」って、思ってくれた方いらっしゃるかもしれないんですけど、わりと何やってもOKです!恥ずかしいって隠している人いっぱいいるかもしれない。それは気持ちの問題かもしれないけど、そんなに悪いことではないんでなんでもわりとできちゃいます!
身バレ親バレに対する考え方
ーーちなみに、実家とか故郷の目を気にする人って、少なからずいると思うけれどその辺どうなんですか?
【山村茜】私が風俗始めた時が16年も前の時だったから、その時、両親に内緒にしようって思ってスタートしてしまって。今うちの両親に私の仕事をカミングアウトして理解をしない親ではないと思ってるんですけど「16年間、娘に嘘をつき続けさせてしまった」という事実にうちの親はショックを受けると思っているんです。親にだけは、親にバレる可能性がある周りの人間にだけはバレないようにするのが「私なりの親孝行」って言うとちょっと変ですけども、親への愛情の示し方かなと私が勝手に個人的にはそう思っています。
ーーちょっと似てます。僕は絶対バレてないわけないけど、僕の場合は100%親とか幼馴染にバレてないわけはないけど、自分からわざわざ言うのはやらない、親なりの気づいたフリ、気づいてないフリとかがいい関係が築けてる。
【山村茜】それがいい親子関係みたいな。わかる気がする。
山村茜
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